総括シンポジウム「日本大衆文化研究の最前線―新しい日本像の創出にむけて―」を開催しました(2022年1月21日~23日)

総括シンポジウム「日本大衆文化研究の最前線―新しい日本像の創出にむけて―」を開催しました(2022年1月21日~23日)

2022年1月21日(金)~23日(日)の3日間に渡り、機関拠点型基幹研究プロジェクト「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出(略称:大衆文化研究プロジェクト)」の6年間の活動の締めくくりとなる総括シンポジウムが開催され、「国際日本研究」コンソーシアムが共催いたしました。

シンポジウムの最後日には、「国際日本研究」コンソーシアムのパネルとして、ヨーロッパとの対話から、「国際日本研究」の新たな展開と可能性について、考察を進めました。

シンポジウム全体の報告は下記サイトをご参照ください。

https://taishu-bunka2.rspace.nichibun.ac.jp/activity_report/subcate_02/3337/

 

パネル⑤「「国際日本研究」コンソーシアム:「国際日本研究」の新展開―ヨーロッパとの対話から」

 

パネル⑤は、2020年12月に「国際日本研究」コンソーシアム主催で行った「ヨーロッパ日本研究国際学術交流会議」に由来する。同会議のラウンドテーブルの議論のなかで、佐藤=ロスベアグ・ナナ氏(ロンドン大学 SOAS)が対話の継続を提案したことを承け、翌年1月から毎月開催してきたヨーロッパ WG での議論を基盤として開催されたパネルである。同WGのメンバーは、佐藤=ロスベアグ・ナナ氏、アンドレアス・ニーハウス氏(ゲント大学)、エドアルド・ジェルリーニ氏(ヴェネツィア・カフォスカリ大学)、アンナ・アンドレーワ氏(ハイデルベルク大学→ゲント大学)というヨーロッパの研究者と、国際日本文化研究センターの荒木浩、楠綾子、安井眞奈美、ゴウランガ・チャラン・プラダンである。

本パネルでは、このWGの対話から焦点化された問題や争点を軸に、3セッションが行われ、最後にラウンドテーブルで議論を深めた。

第1セッションでは佐藤=ロスベアグ・ナナ氏が基調講演を行い、「国際日本研究」という視界を論じ、国際的な日本研究のハンドブックをめぐる可能性に言及した。続けて第2セッションでは、アンドレアス・ニーハウス氏が、2015年度以来開催を計画してきたEAJSのゲント大会について、2020年の採択とCOVID-19による延期、2021年のオンライン開催、さらに2023年の次回大会を、あらためてゲントでハイブリッド開催する、という体験と経緯を分析し、今後の人文学の展望を論じた。第3セッションでは、エドアルド・ジェルリーニ氏が、「テクスト遺産」の概念をめぐって、スパンの長い、学際的・国際的考察を展開した。またヨーロッパWGの安井眞奈美、アンナ・アンドレーワ氏、楠綾子、荒木浩がディスカッサントとして対論した。ラウンドテーブルでは、イギリス・アメリカで長い研究・教育歴を持ち、現在は日文研で活動するタイモン・スクリーチがディスカッサントをつとめ、登壇者全員と議論を進めた。

「国際日本研究」のハンドブック作成については、パネル④で書評された日文研大衆文化研究叢書の成果をも受け、日文研の第4期事業の重要課題とすることが確認された。ポストコロナに向けて、活発な討論と今後の定期的な活動・情報交換の場の提案、また問題把握の深化・進捗もなされ、フロアからもチャットで褒辞が寄せられた。

(文: 荒木浩 日文研教授・「国際日本研究」コンソーシアム委員会委員長)

 

1月23日(日)
パネル⑤「国際日本研究」コンソーシアム:
「国際日本研究」の新展開――ヨーロッパとの対話から  【使用言語:日本語・英語】

16:45-17:00 司会:荒木浩(国際日本文化研究センター教授)

17:00-18:00 『「国際日本研究」が求める研究視界とハンドブックとは何か』
                            基調講演者:佐藤=ロスベアグ・ナナ
                            (ロンドン大学アジア・アフリカ研究学院 [SOAS] 言語文化学部長・准教授)
                            ディスカッサント:安井眞奈美(国際日本文化研究センター教授)
                            ディスカッサント:アンナ・アンドレーワ(ゲント大学研究教授)

18:10-19:00 『In-between: Experiences and Challenges of Organizing the International Conference of the European
                            Association for Japanese Studies (EAJS) at Ghent University in Times of Crisis and Transition』
                            発表者:アンドレアス・ニーハウス(ゲント大学教授)
                            ディスカッサント:楠綾子(国際日本文化研究センター准教授)
                            ディスカッサント:アンナ・アンドレーワ(ゲント大学研究教授)

19:10-19:50 『編み合うテクスト遺産 テクストの学際的な再考を試みて』
                            発表者:エドアルド・ジェルリーニ(ヴェネツィア・カフォスカリ大学非常勤教授)
                            ディスカッサント:荒木浩(国際日本文化研究センター教授)

20:00-20:45 ラウンドテーブル・ディスカッサント:タイモン・スクリーチ(国際日本文化研究センター教授)

 

 

 

一覧へ戻る